過去との対話を楽しめる…そんな人間でありたい

まずは読んだ本の紹介……そして広がる世界……だといいなあ

002)  本を愛する人々へ そして 亡き恩師へ

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仙台一番町にて


前回の本のつづき

 

「チャリング・クロス街84番地-書物を愛する人のための本」
ヘレーン・ハンフ, 江藤 淳   (中公文庫)

 

チャリング・クロス街84番地―書物を愛する人のための本 (中公文庫)

 

ブログを始めるために、何気なく思いついた本だったのだけれど、
「やはりブログに書くのだったら、ちょっとは読み返さないとなあ」
とおもって、開いてみる……

 

仕事の裏で……と思って読み始めたら、
やっぱり止まらずに、あっというまに最後まで読み通すのだった

 

アメリカ人の女性とロンドンの古本屋店員(とその周辺)の間の書簡集だが
その往復は、1949年から69年まで20年にわたる……

 

最初に読んだときは 20年!とおもったものだが、
久しぶりに読み直して、20年!と、やはりおもったが

 

ただ!の意味は全く違う、
というよりまったく逆の意味だがw

 

あの本はないか?
この本はないか?
こっちの本ならあるよ
この本が出てきたよ

 

と、これだけの往復書簡といえばそれまでだが、
第二次世界大戦後の英米関係を強く反映した世相が興味深い

 

この本の中でちりばめられたものをいくつか、取り上げると……

 

・アトリー内閣 チャーチル内閣  
・配給 
・健康保険
ジャージー島
・ピープスの日記
・マーシャルプラン
ディケンズ
・グローブ座 シェークスピア
・エラリー クイーン
・ジェーン オースティン
ホラティウス
・サッフォー
・バーナード ショー
・ブルックリン ドジャーズ
・Tottenham Hotspur F.C.
・ケネス グレアム
カンタベリー物語
トクヴィル
・ミルトン 失楽園
ビートルズ

 

話のタネがたくさん詰まっているなあ
どうやって、広げようかしら……

 

……

 

そして、訳者の江藤淳

 


で、仕事は????

 

この本は恩師に紹介されたもので……
「本好きであれば、この本が好きになりますよ」

 

9月のある日、
その恩師が亡くなったという連絡が古い友人が来た

 

今まで教えてもらってばかりのたんこぶ~だが、
先生へのほんの少しの恩返しに
こうやって少しずつ少しずつ語る側にもなってみようと思う

 

どこまでやれるか
どこまでつづけられるかは わからないのだけれど

 

きっと、次の本は
パリ・コミューン」(中公新書) 柴田 三千雄

 

パリ・コミューン (1973年) (中公新書)

 

 

 

で、仕事は????