過去との対話を楽しめる…そんな人間でありたい

まずは読んだ本の紹介……そして広がる世界……だといいなあ

2022-01-01から1年間の記事一覧

034) 本線に戻って……川島雄三の『しとやかな獣』

途中でロシアさんが邪魔をしたので前回ではなく、前々回からの続きになる 川島雄三の晩年の映画2本目 『しとやかな獣』(1962年) しとやかな獣 4Kデジタル修復版 [Blu-ray] 若尾文子 Amazon ある団地の一室、中年夫婦が客を迎えるために部屋を片付けているシ…

033) 今回のロシアによるウクライナ侵攻について……

川島雄三の映画の話をしようと思っていたら、ロシアがウクライナに侵攻してしまった このブログで時事ネタはいかがなものかと思っていたしかし、この状況下で全く無視するのも、それはそれでいかがなものかという気がする なので、川島雄三は、次に回して、…

032) 川島雄三の『雁の寺』を観る

またまた古い話で恐縮だが、むつ・田名部を訪れたのは四半世紀ぐらい前の話だろうか 野辺地から大湊線へそして、下北駅で、当時はまだ走っていた大畑線に乗り換え、田名部へ至る大畑線は2001年の廃止だから、出かけたのは、前世紀になる田名部から恐山へと向…

031) 古代ローマの本について、ちらほらと

前回のブログを書いた後、ふと、古代ローマの本を読みたくなった その理由はあとで述べるつもりだがそのために、書くべき予定で準備していたものが、後回しになるこれがぼくの悪いところで、あっちへふらふら、こっちへふらふらとしてしまうのだ なんとか、…

030) インターミッションとして……一つの英雄譚

気象庁のHPには広告がある国家の公式サイトとしては異例なのではないか? www.jma.go.jp 広告でサイト運営を賄うのが目的とのことらしい しかし、国土交通省それ自体のサイトあるいは国土交通省の外局、海上保安庁や観光庁のサイトこれらに広告があるわけが…

029) アニメーションではなく、アニメが生まれた話

「先生、これじゃアニメーションになりません」杉井はすがるような気持ちで手塚へいった。「いえいえ、ギッちゃん」と、手塚はまたもや笑顔で応じてきた。これはアニメーションではなく、〈テレビアニメ〉です。そういったという。『日本動画興亡史 小説手塚…

028) アニメではなく、アニメーションのお話

「よく かけとる だが…… きみは マンガ映画は 作れんな」タンバササヤマからきた宮本武蔵少年は、40年もマンガ映画に身をささげている断末磨老人に、自分の絵を否定される 「先生 待ってください」と、武蔵少年は懇願する。「どうして ぼく作れないんです 教…

027) 国家、国民、国語の誕生

明治中期以降、初詣という行事が鉄道会社によって作られたというのが、前回のお話 (川崎大師平間寺、成田山新勝寺こそ 初詣のオリジン) tankob-jisan.hatenadiary.jp 初詣のための乗降客を誘致するために、鉄道会社は宣伝合戦をしてその結果、初詣の客はう…

026) 初詣に行きましたか?

あけましておめでとうございます今年も少しずつブログを書いていきたいと思っています お正月、初詣に行きましたか?コロナで去年行けなかった人が多く、今年は二年ぶりとばかりに行った人も多いのでは?散歩途中に見かけた、そこそこ大きい神社はどこもすご…